2021-08-14
スパムメールの踏み台に?Postfixに溜まったキューを削除する
先日、不達メールを延々と受信するようになった。いわゆる、メールアカウントの「乗っ取り」です。
テスト用に作成していたメールアカウントのログイン情報が簡易なものであったこと。削除せず放置していたことが原因で、スパムメールの踏み台にされてしまいました。
対処方法
Postfixを再起動しただけでは、スパムメールキューは消えません。起動すると溜まっているメールが再度送信され始めてしまうので、キュー内のメールを削除します。
1.Postfixを停止
まずはメールの送信を止めます。停止しない限り処理が増え続けます。
$ systemctl stop postfix
2.パスワードの変更
簡易なパスワードを複雑なパスワードへ変更する。
規則性のない、小文字大文字アルファベット、数字を含めた8文字以上のものが望ましいかと。
ちなみにtest@****.comに対してtestというパスワードでした。笑
3.キューを削除
配信待ちのキューを確認してみる。
不正送信に使用されていた際の、配送待ちのメールキューが多数残っているようで、延々とキューの表示が続く…
$ mailq
sudoを付けてルーと権限で削除を実行。
大量に溜まっていたようで完了するまで5分くらいかかりました…
$ sudo postsuper -d ALL
キューの削除後に再度確認すると、全てのキューが削除されていることが確認できます。
$ mailq
Mail queue is empty
4.Postfixを起動
下記はPostfixの起動コマンド。
$ systemctl start postfix
不達メールを受信しなくなりました。
まとめ
パスワードを長く複雑にする(8桁以上の英数小文字、大文字、記号を使用)ことにより、総当りで検出されてしまう確率を下げる。
一時的に作成したなど、使用していないメールアカウントは削除する。