2023-07-09
Adobe Illustratorの最新アップデート! バージョン27.6.1の最新機能を紹介(2023年5月)
Adobe Illustratorデスクトップ版の最新アップデート、バージョン27.6.1の最新機能紹介です。
目次
フォントの再編集 (Beta)
フォントの再編集 (Beta) を使用すると、画像やアウトライン化されたテキストで使用されている文字を識別できます。気になるフォントを見つけたら、写真を撮ってIllustrator に取り込みすればフォントを識別できます。該当するフォントが存在しない場合は類似フォントが表示されます。表示されたフォントを即座にインストールし、テキストに適用してた試すことも可能です。
画像トレースの操作性が向上
パネルのデザインが刷新され、画像トレースの操作性が向上しました。
アートタイプが自動で検出、対応するトレースプリセットが適用されます。切り抜き方式を選択すると、「カラーを透過」を使用して、トレース結果から選択したカラーを削除できます。切り抜き方式を選択すると、「単純化」を使用して、トレース結果のアンカーポイントの数を減らすことができます。
レイヤーとオブジェクトの検索およびフィルタリング
検索バーまたはレイヤーパネルのオブジェクト別およびレイヤー別フィルターを使用して、特定のオブジェクトまたはレイヤーを検索、すばやく見つけることができます。
ん~、昔からあったように思うのですが…
WebP画像形式で書き出し
アートワークをWebP形式の画像で書き出すことができるようになりました。WebPのような次世代画像形式は、.jpgや.pngといった形式と比べて画質を維持しながら容量を軽量化できるため、スマホサイトやアプリに適しています。
メニュー > ファイル > 書き出し > スクリーン用に書き出し > フォーマット
書き出されたPDFのハイパーリンクを保持
Illustratorから書き出されたPDFファイルに、属性パネルで設定したテキストと画像のハイパーリンクが保持されるようになりました。
その他の変更点
最後に使用したPDFプリセットをデフォルトとして保持
PDFファイルの保存時に、最後に使用されたプリセットが記憶され、デフォルトのプリセットとして保持されます。
書き出し時にカラーモデルを設定
スクリーン用の.jpgを書き出すためだけにドキュメントのカラーモデルを変更する必要はありません。スクリーン用に.jpgを書き出す際に、ドキュメントのカラーモデルに関係なく、カラーモデルとしてRGB、CMYK、またはグレースケールを設定できます。アプリケーションを再起動するまで、書き出しに使用した最後のカラーモデルを記憶します。
まとめ
2023年5月にアップデートされた、バージョン27.6.1の最新機能を紹介しました。
個人的にフォントの再編集(Beta)機能は印象的でした。公式サイトでは「フォントの識別」とありますが「類似フォントの抽出」というのが正直なところです。いつもの事なのですが、「この機能前からなかったっけ?」というトピックが多かった印象があります。
今回は新機能の概要のみの説明となりました。今後、機能ごとの詳細についても別記事で掘り下げたいと考えています。
今後はAI機能の話題がメインになってくるのではないでしょうか。今まで人間が行っていた処理を自動で行ってくれる機能の追加、改善に注目していきます。