2022-03-06

ドメインとは?管理サービスと基礎知識まとめ

ドメインとは?管理サービスと基礎知識まとめ

WEB制作に携わらなくても、ドメインやIPアドレスといった用語を日常生活の中で耳にすることがたまにあります。
WEBサイトの開発を行う際には必要となる知識ですので、苦手意識のある人は克服しましょう。
仕組み、根本的な考え方はとてもシンプルで簡単ですが、突き詰めれば非常に奥が深く、興味深い分野です。

ドメイン、DNS周りの設定が自分で行えるようになると、制作の幅が格段に広がります。

ドメイン?IPアドレス?ネームサーバ?ドメイン名に関する疑問をわかりやすく解説します。

ドメインとは

ドメインは「インターネット上の住所」といえます。友人の家に行くとき、手紙を送る時には住所を知っている必要がありますね。とすると、WEBサイトや特定メールアドレスは、その住所に存在する家、マンションの一室などに例えることができるのではないでしょうか。

WEBサイトを訪れたり、Eメールを送信する場合はURLやEメールアドレスで通信先を特定する必要があります。

ドメインで通信先を特定する

世の中に住所が重複しないように、ドメインも重複して存在しません。なので、既に誰かが取得しているドメインは、もう取得することはできません。

短く抽象度の高い文字列のドメインは覚えやすく、人気があります。利用する予定はないが、転売目的で取得し保管している人もいるようです。高額でドメインの売買がされたというニュースもたまに耳にします。

ドメインの取得は早いもの勝ちです。しかし、ドメインの維持には毎年コストがかかりますので、欲しいドメインを全て取得し保管しておくというのは現実的ではありません。利用目的とのバランスを考慮する必要があります。

ドメインは法人・個人に関わらず、取得し保持することが可能です。

法人もドメインを保有できる

実際の通信時には、ドメイン名がIPアドレスという数値に変換され、IPアドレスを基に通信が行われます。

IPアドレスは数字の羅列で覚えにくく、それをわかりやすく、覚えやすく扱うための仕組がドメインと言えます。

ドメイン名とIPアドレスを紐づける仕組を、ドメインネームシステム(DomainNameSystem 以下DNS)といいます。

ドメインとIPアドレスを紐づける

サブドメインとは。独自ドメインとの違い

ドメインの構造を理解する上で重要となるのが、サブドメインです。
独自ドメインとサブドメインの違いについて説明していきます。

通常、ドメインといえば「独自ドメイン」のことを差し、ドメイン取得サービスで取得できる、全世界でひとつだけ、重複することがないドメインです。

「サブドメイン」は独自ドメインをベースに、あたかも別の独立したドメインを作成し、運用することが可能となります。サブドメインは親ドメインの存在を前提としていますので、契約上親である独自ドメインが利用できなくなった場合にはサブドメインも影響を受けます。

親ドメインをベースに、blog.xxxxといった形式でブログを運用するなどのケースが多いです。

サブドメインは親ドメインをベースに作成される

URL:Uniform Resource Locator(ユニフォームリソースロケータ)
インターネット上のページや画像の場所を指定する形式。「http://ドメイン名/~」または「https://ドメイン名/~」の形式でファイルのアクセス先を指定する。

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ドメインを利用するには

レジストラと呼ばれるドメイン管理を事業としている会社に、ドメイン取得の申請を行います。ドメインを利用するためには、まずドメイン名を取得、登録しなければなりません。

社名やサービス名に紐づいた、わかりやすいドメインを取得しましょう。

ドメインの取得は早い者勝ち

同一文字列のドメインは世の中に重複して存在せず、ドメインの取得は申請順です。希望するドメインが既に取得、利用されてしまっている場合は、そのドメインが利用されなくなるのを待たなければなりません(待つというのは現実的ではありませんが…)。

たとえ同じドメイン名でも、レジストラによって取得、更新費用が異なりますので事前に確認しておきましょう。


【早い者勝ち!】.com/.net/.jp ドメイン取るならお名前.com

URLとドメインの関係

実際にドメインを使用するシーンを思い浮かべてみましょう。WEBサイトアクセスのためのURL、メール送信の為のメールアドレスなど、ドメイン名そのものを使用するのではなく、一定の形式で表示されます。

ドメインは具体的にどの部分をさすのでしょうか。

ドメイン名は.(ドット)で区切られた構造で構成されています。

ヤフーのドメインyahoo.co.jpを例に解説します。下記の例では、1番右側のjp部分がトップレベルドメイン(TLD)。その左co部分がセカンドレベルドメインSLDと呼ばれます。さらに左yahoo部分がサードレベルドメインです。

例) yahoo.co.jp

ドメインとURLの構造

WEBサイトURLの表記でよく見かけるwwwですが、ホスト名です。ホスト名とドメイン名を組み合わせをFQDNと言います。

FQDN(Fully Qualified Domain Name)

完全修飾ドメイン名の頭文字。エフキューディーエヌ。

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ドメインの種類

ドメインは、利用地域や利用組織によって、大きく2つに分類できます。

gTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)

gTLDは国や地域、組織といった制約なしに取得することが可能なトップレベルドメイン。個人向け、特定の業界向けなど、非常にたくさんの種類がありますので、展開しているビジネスやサービスによって選択します。

例)
.com
.org
.net
.biz
.info
.asia
.mobi

取得可能なgTLDを確認

ccTLD(カントリーコードトップレベルドメイン)

ccTLDは国や地域ごとに割当てられたトップレベルドメインです。ドメインの管理、取得要件などは、ドメイン利用者の国やエリアで異なります。

例)
.jp
.us
.uk

取得可能なccTLDを確認

属性型JPドメイン

ccTLDの中には属性型JPドメインという、企業や教育機関などの組織ごとに分類されたドメインがあります。属性による登録要件があるうえ、ひとつの組織で取得できるのは1つのみ。他のドメインに比べ、申請手続きなどの要件が厳格なため、企業のコーポレートサイトや組織の公式WEBサイトとして利用されることが多いです。

ドメイン用途・特徴
.co.jp日本国内で登記を行っている会社向けのドメイン
.or.jp財団法人・社団法人・特殊法人向けのドメイン
.ac.jp高等教育機関および学校法人向けのドメイン
.go.jp日本の政府機関や各省庁所管の研究所向けのドメイン
.ne.jp日本国内のサービス提供者によるネットワークサービス向けのドメイン

レジストリとレジストラ(ドメイン管理の体系)

ドメインは世界規模で一元的に管理する必要があります。ドメインの登録やその管理は、以下の専門組織で行われています。ドメインは一種の公共物とも言えるのかもしれません。

レジストラ、レジストリと似ているワードが出てきますのでややこしいですね。

レジストリ

レジストリとは、世界中で使われている「.com」や「.net」「.jp」などのトップレベルドメイン毎に1つのみ存在する一番上位の機関をいいます。1つのトップレベルドメインに関して全ての情報を蓄積したデータベースで管理しています。登録の受付、データベースの管理、アクセス手段の整備などがその業務内容です。
レジストリは1つだけでなく、存在するトップレベルドメインごとに一つのレジストリが存在します。

トップレベルドメインごとにレジストリが存在する

レジストラ

レジストラはドメインを申請を受け付ける事業者です。ドメイン申請者の窓口とも言えます。
申請されたドメインは、そのドメイン名の管理領域データベースを管理するレジストリに登録されます。

つまり、ドメインを取得しようとする場合、レジストラを介してレジストリに登録を行うこととなります。

また、事業者の中にはレジストラ権限を持たない、代理店のような事業者も存在します。そのような場合でも、ドメイン取得の申請をする場合は、レジストラを介して情報をレジストリに登録することになります。

レジストラはレジストリの管理するデータベースにアクセスする権限を持っています。あるレジストリのドメインに対して、複数のレジストラが取り扱いをしていて、利用者は任意にレジストラを選びドメイン取得の申請を行います。料金など、契約条件もレジストラごとに異なりますので事前に確認を行いましょう。

ICANN (アイキャン, Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)

レジストラになるためには「ICANN」に認定を受けなければならず、「ICANN」の定める規則やポリシーを遵守することが求められます。

インターネットの名前空間に関するいくつかのデータベースと識別子の維持管理と方法論の調整、ひいてはネットワークの安定的かつセキュアな運用の確保に責任を負う非営利団体であり、InterNICの後身として1998年に設立された。2016年に民営化。所在地はアメリカのカルフォルニア州。

分かり易いところでは、ICANNの大部分の作業は、インターネットの地球規模のDNS(Domain Name System)に関するものであり、DNSシステムの国際化についてのポリシー策定、 新しい一般的なTLD(top-level domains)の導入、ルートネームサーバの運用を含みます。

ICANN
https://www.icann.org/resources/pages/what-2012-02-25-ja

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レジストラ選びのポイント

よく名前を聞く、国内の大手ドメインレジストラであれば大きな違いはないでしょう。強いて言うなら、DNSレコードの操作などの希望する機能が備わっていて、オンライン上で操作できるなどのポイントを抑えればよいでしょう。

同じドメインであっても、レジストラによって維持費が多少異なりますので事前に確認を行いましょう。

レジストラ変更

レジストラは変更することも可能です。レジストラによってサポートするサービスが異なりますので、ドメインを最初に取得した際には気が付かなかった点で、別のレジストラではサポートされているといった場合。また、複数のレジストラで複数のドメインを保有している場合に、ひとつのレジストラに一本化するなど、理由はさまざまです。

ちなみに、レジストラ変更は「レジストラ・トランスファー」「指定事業者変更」「レジストラ移管」と呼ばれたりします。

ドメイン名はそのままレジストラ変更

レジストラ変更をすると下記のような、ドメイン管理に関する手続きが、まるっと新レジストラに移行します。

・ドメイン名に関する登録・更新手続き
・ドメイン名に関する料金の支払い
・ドメイン名の情報変更
・ネームサーバーの登録
・Whois情報の公開

まとめ

数多くのレジストラが存在しますが、安心して管理を任せられる事業者を選定しましょう。

個人的なおすすめは、GMOインターネットお名前.comです。国内最大手で、レンタルサーバの提供、管理画面の操作性やオプションの充実しています。取得可能なドメインも幅広いので、ドメイン管理の一本化に向いていると考えます。

【早い者勝ち!】.com/.net/.jp ドメイン取るならお名前.com